2020年3月9日月曜日

BMXレースの練習ができる場所 ⑴【BMXレースの始め方 ③】

レース用自転車その他の用具を手に入れたら、いよいよ、コースに行って練習開始!

と言っても、周りにレース経験者がいないと、ネットで練習できそうな所を見つけても、「今でも存在しているのか分からない」とか、「開いている曜日や時間が分からない」とか、「利用条件が分からず自分や我が子が利用できるか分からない」などの疑問・不安が出てくると思います。
実は、BMXレースの練習ができる場所は、新しくできたり、なくなってしまったり、管理者が変わってルールも変わったりということが結構あります。
なので、これについては、基本的に自転車や用具を買ったお店で聞くのが一番です。
と言うだけでは少し不親切なので、自分が行ったことのある場所のみになりますが、いくつかレースの練習ができるコースを紹介したいと思います。

今回は、その第一回目ということで、JBMXF(全日本BMX連盟)JCF(日本自転車競技連盟)主催のいわゆる「公式戦」でも使われる本格的なレーストラック(コース)を持つ施設の紹介になります。

※ いずれも自分の体験に基づいた主観的な紹介です。
 また、古い情報も含まれているかもしれません。
 最新の情報や利用ルールなどはホームページを参照したり、電話やメールなどで問い合わせ下さい。



・ 秩父滝沢サイクルパーク(埼玉県秩父市)

首都圏から一番近い?とは言っても奥秩父にあるので、結構遠い本格的なレーストラック。
5mの落差がある巨大なスタートヒルに加え、2020年にはオリンピックやワールドカップ(スーパークロス)と同じ高さの8mのスタートヒルが完成!(するらしい)
ダートジャンプコースやランバイクでも走行できるトレーニングコース、2020年に大幅リニューアルされたMTBコースなども併設されています。
東京オリンピックでは、コロンビア代表が事前トレーニング合宿を行う予定です。


Oct/2018 レーストラックとダートジャンプコース

気候によって前後しますが、毎年、4月頭〜11月末ごろまで、正式営業しており、期間中は定休日の木曜日以外は平日でも利用できます。
今年2020年は、3月後半の土日からプレ営業が始まる予定のようです。
秩父市が管理するパブリックな施設で、誰でも利用料金を払えば走ることができますが、スタートヒルは基本的に初心者スクールのステップ3を受講した人か、レース経験者のみの利用となっているようです。
毎月定期的に初心者スクールやスタートゲート練習会、ローカルレース(滝沢サイクルパークカップ)を開催しています。
また、2020年にはスキルアップスクールという、レース経験者向けのスクールも開催するようです。
自転車や用具をレンタルして、BMX体験をすることもできます。

秩父に住んでいる人以外は行くのが少し大変ですが、個人的に一番オススメする施設です。
充実の設備にイベント、いつも楽しませてもらっています。
レーストラックの難易度は少し高めで、スキルやコースへの慣れの違いによる差がかなり出るトラックだと思います。

駐車場からトラックが近いっていうのも、地味にありがたいです。
結構遠い施設が多いので。
飲料は自販機で買えますが、食べ物はカップ麺やお菓子など簡単なものしか売ってないません。
なので、昨年までは、最寄りと言っても20km以上離れた秩父市街のコンビニやスーパーなどで食べ物を買って行く必要があり、忘れると現地で手に入れることが困難でした。
それが、2020年2月末に、7kmほど離れた道の駅大滝温泉にファミマができたようなので、だいぶ便利になりそうです。

住所:埼玉県秩父市大滝2901
情報:ホームページ公式Twitter


・ ひたち海浜公園 BMXコース(茨城県ひたちなか市)

高速道路を使えば首都圏からかかる時間は秩父と同じくらい?より近い?の、本格的なレースコース。
ネモフィラとコキアで有名な、国営ひたち海浜公園の中にあります。
公園の営業日なら、雨天やその直後でコンディションが悪くない限り、通年毎日営業しており、東日本では貴重な冬でも乗れる本格的なトラックです。
毎月開催されているローカルレース「シーサイドカップ」や年間申し込みのスクールが開かれており、レンタルBMX体験もできるなど、秩父と同じくイベントが充実しています。

コースは、全日本選手権などでも使われるメイントラック(上級コース)とサブトラック(一般コース)があります。
メイントラックは5歳以上のBMX競技経験者もしくはスクール受講者のみが走ることができ、サブトラックは小学生以上なら誰でも走れるようです。
何をもって「競技経験者」とするのか不明なので、不安な方は電話等で問い合わせてみて下さい。


Oct.2019 J2茨城大会の公式練習中の長男

僕は走ったことがないのですが、ここでのレースに出た長男曰く「そんなに難しくないけど、こぐのが大変」とのことです。

利用する時は、公園の南駐車場に車を停め、自転車や必要な用具を持って中央ゲートから入園(要・入園料)し、左側の指定された通り道を通ってBMXコースに向かいます。
そして、コース入口にある受付で、ビブスを借りて乗る、といった流れになります。
駐車場からコースまで結構遠いので、タープテントや椅子・机など荷物が多い人は、アウトドアキャリー(ワゴン)などがないと移動が大変です。
高速道路で行くと、ひたち海浜公園ICを出てすぐに到着するので、コンビニなどに行きたい人は、あらかじめ高速に乗る前かPAで利用してきて下さい
公園内でも飲料や食料を販売しています。

住所:茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
情報:ホームページ利用ルール


・ 上越市BMX場(新潟県上越市)

日本のスキー発祥の地、金谷山の麓にある本格的なレーストラック。
4月末〜10月末頃の土・日・祝日に営業しています。
自分で自転車を持って来れば、利用料・駐車代ともに無料!
また、有料のレンタルBMXもあるようです。


Aug/2019 J2新潟大会

スタートヒルを下りた直後に長い直線があるのと、最後の第4ストレートが長い下りのリズムセクションになっているのが特徴のトラックです。
第2・第3ストレートは大きめのコブで構成され、速く走るにはテクニックと慣れが必要です。
こぎ・テクニック・慣れの総合力が問われる面白いトラックで、全然速く走れないのですが、僕はかなり好きです。

毎年8月に二日続けてJBMXF(全日本BMX連盟)主催のJ2・J1の公式戦が開かれていましたが、今年2020年は10月に全日本選手権が開かれる予定のため、8月には15・16日の2日連続でJ2が開催されるようです。
また、このコースを維持・管理しているJBA 上越バイシクル協会により、4〜10月にかけて毎月定期戦も開催されているようです。

上信越自動車道の上越高田ICを出て2つ目くらいのセブンイレブンがある信号(中田原南交差点)を左折し、1kmくらい行った左側にあります。
「レストラン ヨーデル金谷」が目印です。
セブンイレブンや通り過ぎて1kmほど行った右側にあるスーパーマケットなどで、食料・飲料などを買うことができます。

ローカルの人以外は、夏に行くことが多いと思うのですが、上越の夏はフェーン現象でめちゃめちゃ暑くなります。
更に、トラックは3方を山で囲まれており、蒸し風呂状態で40度オーバーの過酷な状況になることも…。
2019年8月の公式戦では、多くの選手が熱中症になりかけ、体調を崩していました。
小まめな休憩と水分補給をとり、くれぐれも気をつけて利用するようにしましょう。

住所:新潟県上越市大貫 698-1
情報:上越観光ナビによる案内


・ 大泉緑地 サイクルどろんこ広場(大阪府堺市)

可愛らしい名前ですが、公式戦が開かれる本格的なBMXレーストラックです。
2019年にはJCF(日本自転車競技連盟)主催の大阪国際が開かれ、2020年にはJBMXF(全日本BMX連盟)主催の大東建託シリーズ(J1)第3戦が開催されます。

大阪府営の巨大な公園「大泉緑地」の中(東端のやや南寄り)にあるコースで、施設利用料は無料です。
コースから一番近い駐車場は、公園の南端にある第3駐車場で、料金は1日停めて1000円ちょっとくらいです。
「一番近い」と行っても結構距離があるので、荷物が多い場合は、アウトドアキャリーがないとかなり大変です。


Oct/2019 第1ストレート横から見たトラック

上空から見るとひたち海浜公園のコースを左右逆にしたようなレイアウトで、第1ストレートを抜けると一気にコースの逆の端まで続く第1バームが出現し、その後、第1ストレートと第2ストレートに挟まれた第3・4ストレートを走ってゴールといった感じになっています。
コブは素直な感じでストレートの部分は走りやすいのですが、バームが特徴的で、周りのライダーの状況から、どのラインを選んで、どの程度こいで走るのかを判断するが難しい、頭をつかうコース、だった気がします。
去年の大阪国際に出場して練習走行・本番のレースを走ったのですが、風邪でふらふらで、練習もほとんどできず、速攻で予選落ちしたので、あまり記憶がありません…。

KBU 関西BMX競技連盟が、この大泉緑地のトラックとサイクルピア岸和田bmxのトラックで、年間7戦(2020年)のシリーズ戦を開催しているようです。
関東在住の身からすると、大泉と岸和田、通年乗れる本格的なトラックを持つ関西のライダーが羨ましいです。

大泉緑地にはスケートパークもあり、フリースタイル用のBMXも持っていけば、レースコースとパークの両方で遊ぶことができます。
今年のJ1には自分は出場しない予定なので、長男のレースのサポートをしながら、パークで遊ぼうと企んでいます。

住所:堺市北区金岡町128
情報:大泉緑地施設案内公式Twitter


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自分や長男が走ったことがある本格的なレースコースは以上になります。
2020年に公式戦が開催されるコースには、他にも、

・かさおか太陽の広場 BMX自転車競技場(岡山県笠岡市) 笠岡市民会館による紹介
・土師ダムBMXトラック(広島県安芸高田市) 広島県BMX協会

があります。
また、今年は公式戦が開催されないものの、本格的なトラックをもつ施設として、

・サイクルピア岸和田BMX(大阪府岸和田市) ホームページ

があります。
これら岡山・広島・岸和田についても、今年行く可能性が高いので(広島は参戦するか悩み中)、いずれはこちらのブログで紹介できればと思います。

尚、ネットでBMXのレースコースを検索すると、利用案内のページが出てくることがある

・【閉鎖】日本サイクルスポーツセンター BMXコース(静岡県伊豆市)

は既に閉鎖されているので、ご注意ください。
2017年の夏ごろまで、伊豆のCSC(日本サイクルスポーツセンター)内に、全日本選手権も開催されていた本格的なBMXのレーストラックがあったのですが、東京オリンピックのMTBコースを作るために閉鎖されてしまいました。
自分にとっても、すぐ隣のランバイクコースで長男を遊ばせたり、レーストラックで練習をしている知人の写真を撮ったりしていた思い出の場所なので、閉鎖は残念です。

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