2020年11月20日金曜日

 ご無沙汰してしまいました。
 古新聞になりつつありますが、2020年全日本選手権 BMXレースのレポートです。


 コロナ禍でレース開催も難しい状況の中、関係者の皆様のご尽力により、大阪府堺市
の大泉緑地のサイクルどろんこ広場にて、なんとか開催された全日本選手権。長男のトモツグが参戦してきました。自分も出ようか迷っていたのですが、長男の希望により、今回はサポートに回りました。

 1年生でレース年齢7歳の長男は、7-8歳クラスでの出場。目標は決勝進出と7歳での2位以上。選考がどうなるか、そもそも来年あるかどうかも分かりませんが、例年通りなら世界戦の代表に入れる成績を目指します。


10/24(土) レース前日 練習日

 ローカルのチームゴリラ公園で、休憩スペースを設置。
 去年に公式戦に出場した際には、右も左も分からず、それほど仲の良い方もおらず、親子二人でテントもなしに椅子だけ並べて、きちんと休めなかったことを考えると、今年はだいぶ良い環境です。
 レース前日・当日の過ごし方など、ローカルのレース慣れした先輩方から大いに学ぶこともありました。

 練習日には、ゲートなしのフリープラクティスと、ゲートありのオフィシャルプラクティスがありましたが、各30分のみの短い時間設定。

レース前日のフリープラクティス

 走れる回数はそれぞれ3〜5回程度しかないので、この時間だけでコースに慣れて、どう走るか考えるのは困難です。 遠方で普段走っていないコースの場合、できればレース前に一度行っておいて、攻略方法を考えておいた方が良さそうです。最低限、走ったことがある人に攻略法を聞いたり、同年代の子のレースの動画を見たりしておかないと、コースに慣れているライダーたちと戦うのは難しそうです。 
 うちは9月の中頃に時間とお金をかなり無理して1度走りに来ていました。また、秩父ローカルの先輩方に走り方を聞くなど、出来る限りきちんと準備をしていました。 レース当日の落ち着いた走りは、この準備のおかげかと思います。


 10/25(日) レース当日 

 先ずは再びチームゴリラ公園で、休憩スペースを設置。 
 その後、20分間のオフィシャルプラクティスがありました。こちらも時間が短いので、体調やゲートの最終確認をするのみといった感じです。 長男、調子は悪くなさそう。 

ちょっと飛んじゃってるけど、体が動いてる証拠?

 プラクティスの後は、ゆっくりサイクリングをして、足を回しておいて、予選に備えます。
 予選は、同じ組に普段の練習で長男よりはるかに速い8歳の子がいたので、6人中2位狙い。4位に入れば準決勝に進めるので、他にも速い子がいたら、できるだけ食らいついてバームで勝負して4位には頑張って入るようにとの作戦。  


【予選1本目】

 イン寄りの第2ゲートと有利な条件だったので、ここで2位になれないと厳しく、4位に入れなければ絶望といった感じの、大事な1本目。 


 予想通り1番手の子には完全に置いて行かれましたが、2番手で第1ストレートを抜け、きっちり第1バームでイン側を走り、そのまま2位でゴール。
 第2バームで外を走りすぎて、インから抜かれそうになったので、次からはきちんとインを塞ぐようにアドバイス。


【予選2本目】

 今度はアウト側の第7ゲートから。
 少しでも前に出たら、どんどんインに入って、第1バームでの終わりまでに2番手に出ようとの作戦。



 第1ストレートの終わりで2位集団の頭を押さえ、2番手で第1バームに入れました。予想以上の走り。そのまま2位でゴール。 


【予選3本目】

 真ん中の第4ゲートからのスタート。無理をせず普通に走る作戦。
 きっちり2番手で第1バームに入り、そのまま2位でゴール。

 2-2-2-で、予選通過決定!

 本人は「緊張してる」と何度も言い、走る前には必ずトイレに行っていましたが、走り自体は落ち着いて、できることをしっかりやっているように見えました。


【準決勝】

 予選タイムは全体の7位。
 準決勝の組み合わの中では、8人中4番目。無理せず自分ができることをして、きっちり4位に入っての決勝進出を目指します。 ちょっとでもミスをしたら通過できなそうだったので、緊張のスタート。 


 いきなりミスして5番手に!
 終わった、と思いきや、ゲートで1番を選んでいたのが功を奏して、第1バームの入り口で4番手に浮上。後は少しずつ後ろを引き離しながら、一方で前には引き離されながら、4位でゴール。

 決勝進出決定!

 決勝に進めた7歳の子は2人だけだったので、同年齢の中で2位以上との目標もこの時点で達成!


【決勝】

 既に目標は達成していたし、予選・準決勝の走り的に表彰台は無理そうだし、7歳1位も難しそうなので、「楽しんで走る!前に行けそうだったら、一か八かでも仕掛けて抜こうとする!」のがこの1本の目標。
 
  7番手で第1バームを抜け、第2バームでインに切り込んで6番手を狙ったら失敗したり、そのせいで8番手に落ちたりしながらも、最終ストレートの入り口で7番手に。
 そのまま7位かと思ったら、前を走っていた憧れの先輩のシュンシュンが転倒。そこに乗り上げちゃった子もいて、結局5位(7歳2位)でゴールでした。 

《途中からほとんど映ってませんが、JCFがアップしている決勝の動画です》


 翌日には学校もあるので、急いで片付けてすぐに堺を出発し、途中名古屋で「お疲れ様ステーキ」を食べ、深夜に関東に帰ってきました。


今後に向けて

 長男本人も親も、目標が達成できた結果に大満足の全日本でした。一方で、かなり速くならないと、来年に表彰台を目指すのは厳しそうだという現実も突きつけられました。
 ということで「もっと練習を頑張ろう!」と、やる気満々になっていたところ、長男、全日本の次の週末にMTBで転んで鎖骨骨折…年明けまで全く自転車に乗れなそうです。